ある朝の出来事。
シャカシャカと歯を磨いて、なにげなくキッチンについてる窓をみた。
こっちもシャカシャカ。
カナブンだった。

おぉっ！？と驚く。そりゃぁ、仕事出際の朝からＧなんかとバトリたくない。よくみるときれいな色。
なんだ、おまえか、どこから入った？
と、思わず口にしてから、さて、どうするこいつ？と考える。

①ほっとく（帰ってくるまでほっておいても、1日くらいもつだろう）
②すぐに窓をあけてはなってやる（窓際の棚回り、片付けるの、時間きびしいな）
③捕まえて（秋ペットボトルか何かに入れて）おいて、出際、玄関のそれを一緒に持ち出す
　（窒息死しないよな？）

瞬時に思った選択肢は3つ。
シャカシャカ。
迷った挙句、④玄関からスローイン

マンションはすぐに外に出られる階段・廊下で各部屋繋がっている。
（やさしいなぁ、おれ）だなんて思いつつ。

さぁて、電車に間に合うわぁ、と思って出ると、カナブンひっくり返って廊下にころり。
あの模様（白い点々あるタイプ）、あの大きさ（若干、大きさ、個体差ある）、まちがいねぇ、やつだ！

まったく、って思って、指を近づけても、反応なし。
おや？もしやこやつ、壁か何かにぶつかって、グッバイしたのか？

慎重に、④スローインの時の自分を思い出す。
…うん、確かにふわっと投げたはず。

…こやつ、なぜ？打ちどころ悪いと、外骨格つきの昆虫でさえいかんのか？
いいことしたはずが、バツが悪い。

忘れ物をしたことに気づき、一旦、カナブン、廊下の隅に置く。

戻ってきたら、シャカシャカ動いてました。
え？寝てた？　それともフェイク？

何にせよ、今度こそ、青空にほおってやる。自由に舞い上がるカナブン。
人騒ぎなやつめ。いったいいつ入ったのか？どこからはいったのか？より、はらはらした朝だったとさ。
…駅までの道で、ハタと気づく。（あいつ、自分で飛んで行って、壁に激突したんだろうな。ちょうど袋小路てきな廊下でひっくり返ってた。気絶だったか……）〈矢倉〉

‐‐‐‐〈追いCAFE：おひなのまねっぽく質問〉‐‐‐‐‐‐‐‐
□自分で発した魔術（か技）の威力の反動で、不利になる展開はあるか？
←カナブン劇場で思ったこと。いがいと、現実の自然のやつらも、予想外というか、ちょっと間抜けなとこ、あるもんだな、と。車の運転と同じで、慣れるまで、暴走する力にわが身を危めること、ありがちな罠って感じじゃね？
□高度な知能をもつ伴獣が、術式を自身の意思によって、簡単な魔術を使うとか、どうか？
　…ティアとか超かしこ象さんなわけで、当然できるだろうと思うけど。しかも、アルバ、許してそうだし。
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